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「ばけばけ」の“鳥取の布団”に思う――法律が守る人の暮らし

先日のテレビ番組「ばけばけ」で放送された「鳥取の布団」のお話が、とても印象に残りました。

冷酷な家主が家賃の代わりに兄弟の布団を奪い取り、雪の中に追い出された兄弟は、行くあてもないまま凍える夜に命を落としてしまう――そんな悲しい物語でした。


行政書士の視点で見ると、もし現代であれば、このような悲劇は起きなかったかもしれません。

現在の民事執行法では、生活に不可欠な動産(衣服・寝具・家具・台所用具・畳・建具など)は「差押禁止財産」とされています。

つまり、借金の取り立てや滞納処理があっても、生活を続けるうえで必要なもの――とくに寝具のように命に関わるもの――を奪うことは法律で禁じられているのです。


この制度は単に「差押えのルール」を決めるためのものではなく、困っている人の最低限の生活を守るための仕組みでもあります。


もし昔の兄弟に、いまの法律があったなら……あの悲しい結末は、きっと違っていたでしょう。


法律は一見、冷たく感じることもありますが、本来は「人の暮らしを守る」ためにあります。

「鳥取の布団」のお話は、制度や法律の向こう側にある“人の温もり”を改めて思い出させてくれるようでした。



 
 
 

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